なんやかんやで連日更新することに成功している2020年のまとめ。
今回はタイトルのとおり、2020年に読んだマンガのまとめとなります。
よくよく考えると最近は紙でマンガを買うことはなくなってしまいました。電子書籍で買ったり、無数に乱立されているサービスで読んだり……。
それが良いのか悪いのかはわかりませんが、気軽にマンガに触れられるようになったのは個人的にはラクです。収納スペースとか考えなくて良いし。
ただ、まとめ買いを軽率にできちゃうのがちょっとおそろしい。おかね……。
鬼滅の刃
今回の一連のまとめで度々登場する鬼滅。この12月に発売した23巻をもって堂々完結となりました。
アニメや映画で映像化されたのは8巻の途中まで、というわけで続きが気になったひとはコミックスを買う必要があります。
その際、数十巻も既刊が発売されていれば流石にまとめ買いは躊躇うひとが多いと思いますが、20巻程度だと軽率にポチれてしまうのが恐ろしい。良い戦略です。
ストーリーが良いのは言わずもがな、コミックス版で何よりも価値があるのは随所に挿入されている『大正コソコソ噂話』ではないでしょうか。
アニメでも炭治郎が喋る形で再現されていましたが、作者である吾峠呼世晴先生による本編の補足や裏設定などが細かく挿入されており、物語への理解が深まります。
本誌で鬼滅を追いかけたひとも『大正コソコソ噂話』のためにコミックスを買うというのもアリなのではないでしょうか。
あと、最終巻である23巻は描き下ろしの追加ページがあるので必見だと思います。いいぞ。
てんぷる
『ぐらんぶる』の作画担当をしている吉岡公威先生によるオリジナルマンガ。
失礼な話をすると、『ぐらんぶる』のギャグがキレッキレで面白いのは原作を担当する井上堅二先生のチカラが強いのだと思っていたのですが、本作もギャグがキレてて面白かったです。
ひょんなことから尼寺で修行をすることになってしまった青年の話、ということでまあいわゆるハーレム系ラブコメなのですが、主人公には普通に好感を持てますし、話も面白くて楽しく読めています。
『ぐらんぶる』は筋肉の塊みたいな野郎どもの全裸が毎話拝める内容になっていますが、本作はそんなことはありません。筋肉を求めるひとには向かないマンガですが、『ぐらんぶる』の女の子たちかわいいよね、ってひとはまず本作も読んでみると良いと思います。
ちなみにWebで何話か無料で読めます。
無能なナナ
いつか現れる人類の敵を殺すため、島に集められた超能力持ち少年少女の話。
としか言えないので、とりあえず以下のページから1話を読んでみてほしい作品です。
アニメの方は見ていないのですが、そちらも評判が良いようなのでそのうち見てみたいところです。
今のところ7巻まで発売していますが、続きはいつかな……待ち切れないやつです。
君のことが大大大大大好きな100人の彼女
初めて読んだ時は衝撃的でした。面白すぎて。
100人の彼女、というタイトルのとおり多くの女の子が登場して主人公に想いを寄せますが、主人公がどうするかというと全員へ平等に愛を注ぐことに全力を費やします。
マジで全力です。この主人公なら不幸になるヒロインはひとりも生まれないだろうと確信できます。
内容としてはハイテンションラブコメなんですが、ボケとツッコミがとにかく秀逸。
これはもう読まないとわからないと思うのですが、ツッコミが特に好きです。語彙力が好き。
なんと公式で無料で読めてしまうので気軽に試せるのも素晴らしい。
無料で読めるけどコミックス版も買っちゃいましたね。面白いから。
エンバンメイズ
ダーツ賭博を題材にした作品。
いかにして的のド真ん中を射抜くのか、とかそういうレベルの話ではなく。
本作に登場するキャラクターは全員、的のド真ん中に限らず狙った場所に1ミリの狂いもなく100%的中できる腕前を持っています。それを大前提として、そのうえでいかにして勝負を制するかを考える。そういうバチバチの心理戦が繰り広げられます。
主人公はだいたいめちゃくちゃ不利な勝ち目のない戦いを吹っ掛けられるのですが、それをどうやってひっくり返すのか? というところが本作の面白いところ。
全6巻なので気軽に買えてしまう量なのも良いところ。
ここから1話読めますのでまずは雰囲気をお楽しみください。
嘘解きレトリック
ひとの嘘を聞き分けられる少女と、貧乏な探偵(イケメン)の話。
花とゆめコミックス、ってことで内容としては少女漫画なのですが、ストーリーの先が気になって最後まで買ってしまいました。
昭和レトロな雰囲気もなんだか心地良いし、ふたりの関係性がどうなっていくのかをドキドキしながら読んでいました。まさに少女漫画。
驚いたことにコミックシーモアで1/4まで2巻無料で読めるようですよ。
switch
バスケットボールマンガ。天才的なバスケの才能を持つ双子の兄と、それに届かず燻っていた弟の話。
あるキッカケで兄を目標にバスケに意欲を出し、成長を始める弟。だがしかし、みたいな話。
もともとはTwitterかなにかの広告で気になったので読み始めたのですが、バスケマンガ自体久しぶりに読んだのでなかなか楽しい。
いろいろと癖のあるキャラクター達が出てきますが、それぞれがこれからどう成長していくのか、楽しみです。
公式で1話無料で読めます。
あと、小学館のアプリ『サンデーうぇぶり』だと4話くらい無料で読めます。
神達に拾われた男
いわゆる異世界転生モノ。個人的に異世界転生モノが好きなのでよく読むのですが、本作は数ある同ジャンル内でも屈指の癒やし枠ではないでしょうか。
前世でロクな目に遭ってこなかった真面目な男が、異世界で良き縁に恵まれて充実した生活を送る話。
圧倒的なチカラで尊敬を集める、というような内容ではなく、登場するキャラクター達が全員良い人と言っても過言ではない優しい世界。
もちろん、何か大きな秘密だとか、ちょっと悪い奴だとか、そういったアクシデントはありますが、どことなく安心して読むことができる作品です。
1話は以下の公式サイトで読めます。優しい世界とスライムに癒やされたいひと向け。
ちなみにアニメ化もしていたようです。見れてないですが。
葬送のフリーレン
『このマンガがすごい!2021』のオトコ編2位に輝いたファンタジー作品。
魔王の討伐を果たした勇者パーティーの一員だったエルフのフリーレン。
エルフであるフリーレンの寿命は永く、10年に及んだ魔王討伐の旅も彼女の永い寿命の前では一瞬に過ぎないものだった。
というわけで、本作のスタートは魔王討伐からの凱旋以後、となっており、フリーレンがヒトを知っていく旅にになっています。
一人旅を続けていたフリーレンにも気付けば旅の仲間が増えていき、その様子が静かにしっかりと描かれていきます。
既刊3巻ってことで今なら気軽に追いつくことができます。
美しい作品となっていますので、まずはお試しで読んでみてください。
といったところで、以上。
いや、ホントはもっといろいろあるんですけど、キリが無いので紹介したい作品を優先させていただきました。
紙から電子へ移り変わりつつあるマンガ業界、気軽にコンテンツに触れられる分、消費スピードも向上していく昨今ですが、こうして感想を書き留めておくことで2倍味わえるのかなあと思う次第です。
2021年も心に残った作品は共有していければなー、とか思います。